この物語は光に出逢うまでとこれからの話。
（若干のフィクションものです。たぶん。）
気づけば1月。2018年だ。
暗い気持ちでいて、もうこのまま生きるのをやめてしまおうかなんていうことも考えていた。そんな2017年のおしまい。
まさかこんな晴れ晴れとした気持ちで年明けができるとは。
年始の親戚一同が集まるのもなんだか居心地が悪いのかな、なんて思ってもいた。
そりゃあ、多少居心地は悪かった。
婚約解消しましたーなんて話は田舎ならそりゃあ話は早いもので。
みんな言わないけど気は使われていたと思う。
でも、それ以上に1月6日が楽しみでしょうがなかった。
その日まで、クリスマスに出会ったルーチェファン５人とのLINEのやりとりは止まることはなかった。
それに。年末終わりに届いたサイン入りのブロマイドとミニ写真集。
自分に宛ててあるコメントがすごく嬉しかった。
なんてことはない事かもしれないけれど。
なんだか勇気がもらえる気がして。
そして何かが変えることができるような、そんな気がしていた。
そうして、気づけば2018年1月6日。
この日は宇佐美幸乃・板山紗織（通称：うさいー）の合同バースデーライブ。
―――早く目が覚めてしまった…
とりあえず、何もすることがないし、バス乗って東京に行くか…
そうして東京へ２時間かけて行く。
寝ていたら東京に着いていた。
それでも早い。
とりあえず会場へ向かう。
―――まぁ、誰もいないよね…
早く着きすぎて仲間内どころか他のファンすらもいなかった。
―――「着きました」っと。
「早いねー」
「あと１時間後くらいに着くよー」
「俺もー」
そんなメッセージが飛んでくる。
ーーー暇だなぁ。
そうして待ってたら。
｢お待たせー！ちょろさん早すぎるよw｣
ーーーへへへw
みんな集まってくる。
そうして。
｢はじめまして、だよね？だいそんさん！｣
ーーーあ！kさん！はじめましてー！
いつもやりとりしてるグループでまだ会えてなかった人、kさんにやっと会えた。
じつは以前から一方的に知ってはいたのだけれど。笑
そんなこんなで話をしていたら入場の時間が近づいていた。
ーーー噂には聞いていたけど。これが生誕イベントなのか...。
それこそ、いつもやっているような定期公演とは会場も違って広いし、
人もなんだか多いような気がした。
それもそうか。
メンバー二人の合同バースデーなのだから。
そうしてライブが始まった。
本日の主役である、うさみぃといーちゃんは特別な衣装。
他のメンバーは今日のための生誕Tシャツだった。
ライブに参加するのは4回目。
今まで参加したものの中では一番長いライブだった。
それでもあっという間だった。
新曲もあったけれど。予習ができないというだけで、やっぱり行きはじめだからどの曲も新鮮で。
ーーーやっぱりこのグループはすごいな。
というのが率直な感想だった。
そして特典会。
今日は特別に“うさいー”との3ショットが撮れるらしい。
行かない理由はなかった。
推しのうさみぃだけじゃなく、ちゃんといーちゃんにもおめでとうを言いたかったから。
師匠も行くらしく、一緒に並んだ。
そうしたら。
うさみぃが｢〇〇さーん｣
いーちゃんが｢だいそーん｣とそれぞれ呼んできた。
呼ばれることは嬉しかったけど。
｢それぞれの推しが逆に呼んでたね｣と笑ってしまった。
やっぱりチェキはまだ慣れなくて。
少しぎこちない感じで。
でも、確かに楽しかったのだ。
みんな終わっていたので集まって打ち上げに行く。
そこではその日のライブの感想だったり
自分の推しがどうの～って話をしたり…
それこそチェキを見せあったり。
話は止まらない。
そうして、気づけばお開きの時間。
ーーーじゃあ、また今度。
｢またねー｣
｢次は明後日？明日は行く人いる？｣
また次も行こう。
そう思いながら茨城へ帰るバスに乗って、
今日のことを曲を聴きながら何度も何度も思い返していた…
