フリーランスWebディレクターのアイドルオタクな日々

ひょんなことからフリーランスになったWebディレクターの日々。アイドルオタク。ガジェット大好きマン。

堕ちる⑧〜約束〜

この物語は光に出逢うまでとこれからの話。
(若干のフィクションものです。たぶん。)

 

ーーークリスマスライブに“宇佐美推し”となった僕は今までの事が嘘かのように気持ちが前向きになっていた。

 

クリスマスライブが終わればもう年末か。

来年はどうしようか、なんて考えてたら

 

「ちょろさん年度末最後の定期公演どうする?」

 

と師匠から連絡が。

多少どうするか考えたけれど

ーーー行きます!

 

そう答えた。あんなに外に出るのも億劫だったのにな、そう思いながら。

 

「じゃあ2枚取っとくから行こう!」

 

ーーーありがとうございます!!

 

「ちょろいなぁw」

 

ーーーソンナコトナイデスヨ…?

 

そんなやりとりをして。

次のライブまで1週間。

待ち遠しかった。

 

そして気付けば12月29日。

2017年最後の定期公演だった。

 

ーーーしかも今回はチケット前売りでソールドアウト。

当日券出ないから珍しいよ、って聞いていたけど。

これからが変わるような、そんな不思議な感じだった。

 

そんなこんなで当日。

師匠とまた待ち合わせて会場へ向かった。

 

ーーーすごく人がいっぱいだ…

 

ーーー今日って結構多い方なんですか?

「そうだね。ソールドアウトしてるのもあるけど、結構混んでるかも。前には行けなさそうだね…」

 

ーーーまぁ後ろの方でも見えればOKですよ。

 

そしてライブが始まる。

まだコールとかも分からないし、ペンライトも忘れてしまったから。

見よう見まねだったり。この前のライブで見た曲は何となく分かったりとか。

 

でも1番はルーチェさんたちが前よりも近い距離で見れてることが不思議とわくわくさせていた。

 

 

そしてやっぱりパフォーマンスがみんなすごい。

 

でも気づいたら1番、目で追ってたのは宇佐美幸乃さん…

 

ーーーかっこいいなぁ。

何故だかそんな想いがあった。

 

 

ライブが終わって特典会の時間になった。

今日はアルバムの予約したから券は3枚。

 

握手とチェキでいいかな…

 

そして握手へ。

5人全員と握手するから何を話せばいいか分からない…困った。

 

とりあえず、ライブの感想伝えなきゃ。

そう思った。

 

ーーーうまく話せなかったメンバーもいたなぁ…

 

そう思いつつも、今度はチェキの列に並ぶ。

 

そわそわ…

1人で並ぶのってなんか心細いもんだなー…

 

なんだか落ち着かなくて

 

「どうぞー」

 

気付けば自分の番だった。

 

ーーーえっと、今日も来ちゃいました。

 

「だいそん!ありがとうー!

えっと、だいそんはあんまりチェキ撮ってないんだよね?今日はどうしようかなー」

 

ーーーいやいやなんでm

 

「よし!じゃーはい!」

 

ーーー?

 

「ゆびきり!しよう!」

 

なんだか流れるまま指切りしたままチェキを撮った。

 

ーーーぎこちない笑顔だなぁ。笑うのってこんなに難しかったっけ。

 

ーーーすごく、楽しかったんだけどな。

 

サイン列に並びながらそう思っていた。

 

ーーーお願いします。

そう言ってうさみぃにチェキを渡す。

 

「へへー!だいそんが最近来てくれたばっかりなのに私のところ来てくれて嬉しいよ!」

 

ーーーそうなの?

 

「そうだよー!だから今年最後だし指切りしたの。来年もいっぱい会えるように、約束ね!」

 

ーーー来年も、ですか(笑)

 

「うん!来年も!絶対来てね?」

 

ーーー頑張ります(笑)

 

 

そうして受け取ったチェキには「来年も一緒のやくそく」

 

そう書いてあった。

 

 

ーーーそうか。来年も行かないと会えないのか。

ライブ楽しいからまた行きたいな…

 

 

「ちょろさんおつかれ!どうだった?」

 

ーーーなんか約束しました(笑)

 

「なるほど(笑)で、来年どうする?ライブ。ちょうど、宇佐美・板山合同バースデーライブのチケット売ってるよ?」

 

ーーーえ?そうなんですか?

 

「うん。僕も行くし行こうよ!」

 

ーーー買ってきます。

 

 

そうして。うさみぃとした約束を実現するために初めての生誕祭ライブのチケットを買った。

 

ーーー生誕祭とか聞いたことはあったけど。

まさかこんなに早く来るとは…。

 

 

でも、これは本当に人生が変わるきっかけの始まりでしかなかったんだ。